英語学習

英語を少し話せるようになった初心者ほぼ全員がぶち当たる壁

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英語を習得しようとすると、ほぼ全ての英語初心者がゆくゆくぶち当たる壁があります。

・これから英語を習得しようとやる気スイッチが入った方
・スイッチを入れようと下調べをしている方
・簡単な単語を使ってちょっとだけ英会話ができるようになってきた方

みーんなにです。

私も数年前にカナダの語学学校に行き5ヶ月経った頃

「友達もたくさんできて英語でコミュニケーションを取れるようになった♪」

と喜んでいたのですが、そんな喜びも束の間…みんながぶち当たるその壁に当たりました…(TT)

この記事では、その壁をスイっと壁を乗り越えられる方法をご紹介します。

これから先、アナタの英語習得の道にどんな壁が立ちはだかってくるのか!

事前に知っておくことで学習方法も心構えも変わってくるかもしれません。

英語を少し話せるようになった初心者全員がぶち当たる壁

英語を話せるようになりたい初心者全員がぶち当たる壁。

それは…この2つの壁です!

①海外に出たらサッパリ英語通じない!の壁
②そもそも「ペラペラ」って何なんだ!の壁

①海外に出たらサッパリ英語通じない!の壁

「海外に出たら」というより→「実際にリアルに英語を使う場所に出たら」
という方が正しいかもしれません。

英会話スクールの先生とまぁまぁ話せても、実際にリアルに英語を使う場面になると、サッパリなんて言っているかわからない、自分の英語を理解してもらえないという壁が立ちはだかります。

具体的に言うとこんな状況です。

日本で英会話に通って少し話せるようにな!
交流イベントなどで外国人と友達になれた!
海外の語学学校に通って、友達ができた!

が、しかし!!!!

「実際に海外のレストランに行くと、店員に何と言われているかサッパリ…」

「交通機関のアナウンスがなんて言ってるかサッパリ…」

「そして、自分の英語も理解してもらえない!!!!!」

なんで!!!? WHY!!!?
もうネイティブ恐怖!!!!

という状態になります。

なぜだか分かりますか?理由はこれです。

・英会話の先生は、不十分な英語を汲み取るプロだから
・語学学校で知り合う外国人は、英語力が低い者同士だからお互いに心地よい

もちろん、英語力が低い同士なのに意気投合したり仲良くなることは本当に素晴らしいことです。私もそんな友達が何人かいます^^

しかし、残念ながら同じレベルの友達とずっと一緒にいてはコンフォートゾーンから抜け出せず、そこから上達しません…。

英会話の先生は、とにかく分かりやすく話す&生徒の意図を汲み取るプロです。

私たち日本人も、片言の外国人の方が頑張って日本語を話してくれたら、分かりやすく方言などは使わないようにして会話しませんか?それと同じです。
先生が使う英語は、彼らがプライベートで使う英語とは全然違うものです。

②そもそも「ペラペラ」って何なんだ!の壁

2つめの壁は「ペラペラ」の定義に悩まされるという壁です。

そもそも「ペラペラ」や「流暢」といった言葉に明確な定義はありません。
もっと言えば、「日常会話」や「ビジネス英語」にも明確な定義がありません。

「日常会話ができるようになりたい」とか「流暢に話せるようになりたい」という目標に向かって頑張ってしまうと、途中でその曖昧さ気づき具体的なゴールが分からなくなってしまいます。

よく英会話教材なんかを見ると、こんなレベル分けがされています。

日常会話→ビジネス英語→ネイティブレベル

しかしこれは英語学習を進めて行くための単なる目安であって、実際の「英語レベル」という意味ではあまり基準になりません。

一般の定義では、日常会話が一番カンタンという認識ですが、そうでもありません。

日常会話にはありとあらゆる話題が出てくるので、幅広い単語やイディオムを知っておく必要があるし、若者言葉(スラング)なども入ってきます。

逆に、ビジネス英語は一般的な定義で「日常会話よりハイレベル」とされていますがそうでもなかったりします。

ビジネスで使う=仕事で使う=分野が限られている

つまり、ビジネス英語は

"基礎英語+ビジネス英語の言い回し+仕事の分野の単語"

だけしっかり頭に入れておけば、職種やポジションによっては何とかなります。

その代わり、仕事外や飲み会などで関係ない話になると全くついていけなかったりしますが、仕事の話をする分は困らなかったりします。

ネイティブレベル」という表現については、言うまでもなくネイティブ並みのボキャブラリーを持って、自然な英語でスラスラ話せるということですよね。

しかし、日本人でも敬語をちゃんと使えない人がたくさんいます。
つまりネイティブでもビジネス英語を使えないネイティブはたくさんいる。

「ネイティブレベル」を目指すにしても、どの分野で何のためにネイティブレベルになりたいのかと言う目標を置かなければ、途中で何のために英語をしているのか分からなくなってしまいます。

もちろん勉強を進めていくにあたって「目安」として置くのはいいことですが、あくまで「目安」。この定義を目安とするのか目標にするのでは行動が変わってきます。

どうすればリアルな世界で通じる英語が身につく?

①海外に出たらサッパリ英語通じない!の壁

を解決する方法は「練習ばかりしていないで本番で体当たりする」です。

(練習とは、英会話や語学学校の人と話したりリスニング教材ばかり聞いていること)

具体的な方法は、スピーキングとリスニングにわけてまとめます。

【リアルなスピーキング力を付ける】

この条件を満たした人とお喋りするようにしましょう。

①英語の先生じゃない人
②流暢な英語を話せる人(ネイティブじゃなくてもOK)

もちろん、日本人以外の人が大前提です。

では、どうやって日本にいながら外国人に出会うのか?

方法は、工夫と行動力次第でどうにかなります。

健全な方法だと…

・meet upのイベントに参加する
・language exchange などのイベントに参加する

ちょっと不健全な方法だと…

・外国人が集まるバーに行って友達を作る(くれぐれも事件に巻き込まれないように!)
・ティンダーなどの出会い系サイトを使う(くれぐれも事件に巻き込まれないように!)
・ネイティブ講師がいる英会話に入会して講師と友達になる→講師の友達と友達になる

などがあります。

※最近は事件も多いので、自己責任で行動してください。

英語の先生以外の外国人と話すときは、日本の文化などに興味がある人や同じ趣味を持った人がおすすめです。あなたの話に興味があれば、つたない英語でも耳を傾けてくれます^^

【リアルなリスニング力を付ける】

これはたった一つ。

映画と海外ドラマでリスニング力を鍛える

正直、映画と海外ドラマを完全に字幕なしで理解するのが一番難しいです。

英語を使って仕事をしていても、ボキャブラリーが弱点の私は未だ英語じゃ理解できないシーンがたくさんあります…。

「え、ニュースとか、ビジネスの場の方が難しいんじゃ?」

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ニュースは、アナウンサーが話しているのでかなりクリアです。(日本語で考えても、アナウンサーの喋りは濁りがなく聞き取りやすいですよね)

ビジネスの場は、専門分野が決まっているので、表現や使う単語は大体いつも同じです。

それに比べて映画や海外ドラマは無数のトピックがあるし、喋り方も人それぞれ。

=つまり、これが一番"リアル"で実用的な英語なんです。

初めはレストランのシーンだけでも構いません。
映画や海外ドラマで使われている英語を完璧に聞き取れたら、どこに行っても大丈夫!

勉強方法は目標によって変わるべき 

②そもそも「ペラペラ」って何なんだ!の壁

を解決するには、明確な目標設定が必要です!

以前に、こんなツイートをしました。

「英語ペラペラになりたい!」だと、目標に終わりがありません。

「英語自体を愛していて、英語の勉強が趣味だからやっている」という語学愛好家の方以外は、英語の習得を目標としないことが大切です。

目標はどんなことでも構いません。

・洋楽を英語で理解できるようになりたい
・洋画を字幕なしで楽しみたい
・英語を使う外資系企業に就職したい
・将来海外移住したい

こんな目標があるのなら、こんな感じで突き詰めてみましょう。

【目標】洋楽を英語で理解できるようになりたい
→ひたすら洋楽を和訳して、単語と発音を頭に入れていく

【目標】洋画を字幕なしで楽しみたい
→洋画や海外ドラマを英語字幕付きで、文字と音が一致するまで繰り返しみる

【目標】英語を使う外資系企業に就職したい
→日本にある外資に就職をしたいのならTOIECや英検など、まずは採用されるための資格を取る
→海外の大学に行く必要があるのなら、IELTSやTOEFLのスコアを取る

【目標】将来海外移住したい
→これは相当バックリとした夢なので、もう少し噛み砕く必要があります。
なぜなら、今の時代英語力ゼロでも海外移住はできるので途中でブレてしまうからです。

海外で、英語を使わない仕事につくのなら生活に支障が出ない程度の日常会話程度でOK。
しかし海外営業など現地でバリバリ英語を使って働きたいのなら、英会話の総合力+専門分野の単語を知っておく必要があります。
まず、「どうやって、何の仕事で、何のビザで海外に住みたいのか」を調べてから、それに必要な英語力を伸ばす方が効率的です。

(英語力ほぼゼロで海外移住する方法はこちらの記事で紹介しています。)

TOEICや英検のスコアを取ること自体を目的にしている方もいる方もいるようですが、これらの資格はあくまで海外就職などの目標を達成するためのツール。(しかも日本国内、一部アジアの就職限定。外資の海外就職では一般的にTOEICは無効です)

もしも、他に英語を習得したい目的があるのならこんな行動は効率的とは言えません。

・洋画や洋楽を英語で理解できるようになりたいのにTOEICに力を入れている
→TOEICはビジネス英語なので、洋楽の歌詞とは使う表現が全く違う。
洋楽を理解するなら、ひたすら洋楽の和訳とマネです!
洋画を理解するなら、ひたすら英語字幕と音を一致させる作業です!

・海外旅行で英語に困らないことが目標。とりあえずTOEIC頑張っている
→リスニングとリーディングだけやっても、会話は上達しません。
それならオンライン英会話などで会話力を伸ばす方が効率的。

・海外の大学に入りたいから、とりあえず英検をやってる
→海外大学の入試にTOEIC・英検は無効です。入学したい大学の規定に沿ってIELTSかTOEFLのスコアが必要です。

決して、TOEICが悪いと言っているわけじゃありません^^; 自分も何度か力試しに受けてみたことがあります。「とりあえずTOEIC」は非効率だということです。

「日本国内で英語を使った仕事につきたい」という方にとっては必須ですが、そうでない方は、実力試しや英語学習の補足としてTOEICのスコアを目指してみるくらいが良いと思います!

しかし、頭に入れておいた方がいいことは

TOEICでハイスコアを取れる=映画や海外ドラマが分かるようになる
はとんでもない誤解だということです。

(リスニングでさえ、TOEICはリアルな英語に比べるとクリアでゆっくりです。)

自己満足のためや、将来の就職に備えてという理由があるのならとても良いことですが、TOEICハイスコアを取ることで英会話力も身につくと期待して頑張ってしまうと、結果的にリアルな英語が身についておらず「あれ?」となるかもしれません。

人によって置かれている状況や目的が違うので、そこまでして資格やスコアに注力するべきか、その時間を他のことに充てるべきかを考えるとよいです^^

目標が明確になれば、短期目標と長期目標を作って、一つ一つ達成していくのみ!

まとめ

英語を勉強する初心者の方は、何から勉強すればいいのか分からなかったり、自分のやっていることが正しいか分からなくなったりすることがあると思います。

そんな時は、自分の目標をもう一度思い出して、目標に対して必要なことは何なのかを逆算してみましょう!

もしそれが間違っていても、無駄なことは何一つありません!

ひとつひとつクリアして「わかった!」「通じた!」を楽しんで頑張りましょう♪

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