海外生活をしたことのない人にとって、
一体どれくらい英語を話せれば海外で生活ができるのか?
は未知ですよね。
「海外で生活する=英語ペラペラ」というイメージが一般的ですが、
これは全くの間違いです。
実際はアメリカやカナダに数年住んでいていてもスラスラと英語を話せない人も沢山います。
「英語に囲まれる環境があるのに、なんで????」
その理由はいろいろとあるのですが、結局のところは
生活に必要な単語だけ知っていれば何とかなるからです。
この記事では、
- これから英語を上達させるために海外に住もうと考えている方
- 仕事などで海外に住むことになり、英語力が不安な方
- 海外生活にあたり英語力を向上させたい方
のために、
・実際に海外に住んでいる日本人の英語力
・海外生活で英語力が伸びない人の特徴
・海外生活で英語力を伸ばす方法
を解説します。
海外2カ国に、5年ほど在住した中で見てきた現実を書いています。
信憑性はあると思いますので参考にしてみてください♪
海外生活で英語が上達しない人の特徴
海外で生活をしていて英語が上達しない人の特徴は、ズバリ一言でいいます。
「海外で、日本語生活している」
これに限ります。
具体的にはこんな状態です。
1. 日本人とばかり絡んでいる
→友達や仕事関係は全て日本人。
食事に行くのも、飲みに行くのも、買い物に行くのも全て日本人と一緒
英語を使うと言ったら買い物をする時と公共交通期間を使う時くらい
2. 可能な限り日本語サービスを使っている
→海外の日本人が多い地域だと日本語サービスが充実しています。
スーパー、カード会社、病院、不動産(家の契約)、日本食レストラン、エステ、ネイルなどなど…日本人が在中しており、日本語対応のサービスを行なっているので、何不自由なく日本語でサービスを利用することができます。
さらに細かくい特徴をあげれば、口数が多い人の方が伸びるとか、きちんと家で単語を覚えたり、スラングを覚えたり自宅学習をする方が伸びるなどがありますが、そんなことは本気で英語でコミュニケーションを取りたいと思えばカンタンに克服できます。
海外生活者が英語を話せない根本な理由は「日本語に甘えている」ということです。
海外に住んでいてい英語力が上達していない人のほとんどは、上達させる気がないので日本語に甘えた生活が悪いことではありません!しかし英語を上達させたいなら即やめるべきライフスタイルです。
海外に住む日本人の英語力はピンキリ
では、海外生活者は実際にどのくらい英語を話すのか?
それは本当にレベル0から100までのピンキリです。
- 全く話せないレベル
- 単語でかろうじて会話できるレベル
- カタコトで意思疎通ができるレベル
- 問題があったときに対処できるレベル
- 仕事で英語を使えるレベル
- ネイティブ並みに話せるレベル
【1. 全く話せないレベル】
相手がゆっくり話してくれても何を言っているか全くわからない。
このレベルは海外に来たばかりの人が多いです。
さすがにこのレベルだと外に出るのも苦痛になってくるので、ほとんどの人は少しは基礎的な英会話を勉強しようという気になります。
【2. 単語でかろうじて会話できるレベル】
相手がゆっくり話してくれて、カンタンな内容なら大まかに理解ができる。
こちらの意思を簡単な単語を使って伝えることができる。
不便を感じることはかなり多いが、このくらいのレベルでも難しい問題に遭遇しなければ生活できます。
【3. カタコトで意思疎通ができるレベル】
相手から普通に話されても大体の内容を理解できる。
わからない部分を聞き返して、カタコトなりにきちんと意思疎通ができる。
【4. 問題があったときに対処できるレベル】
日常生活で困ることはほとんどなく、英語で普通にコミュニケーションが取れる。
家や携帯の契約関係など、少しややこしい話も理解ができて、問題が発生したら英語で対処できる。
【5. 仕事で英語を使えるレベル】
英語を使ってより正確なコミュニケーションをとることができる。
意思疎通はもちろん、確認すべき事項を正確に確認してミスのないよう仕事をする。
【6. ネイティブ並みに話せるレベル】
ネイティブが普通に話をしても100パーセント理解できる。
映画、ドラマ、ニュースなども即時に理解できる。
海外生活をしても英語が上達していない人は 「2. 単語でかろうじて会話できるレベル」「3. カタコトで意思疎通ができるレベル」あたりのレベルが多いように感じます。
その大半は、日本語だけを使う仕事をしているか、駐在妻などで仕事をしておらず、基本的に友好関係は日本人ばかりという生活です。
つまり、旅行で簡単な英会話ができるくらいの英語力があれば、何年間でも海外で生活できるのが事実です。
当時TOEIC 290点。海外生活1年目〜4年目の英語力
ここからはちょっと私のリアルなお話です。
22歳で英語の勉強を始めて、カナダへ語学留学へ行ったのですが、
人生初のTOEICは290点でした。苦笑
留学前にはTOEIC対策のような勉強は全くせず、外国人と会話をすることである程度の英会話力をつけてからカナダへ。
当時の英語力といえば、前章でいう「3. カタコトで意思疎通ができるレベル」くらいでした。
今では海外生活5年目で、仕事で英語を使うほどに成長した段階をまとめてみました。
海外生活 1~3ヶ月目の英語力
一般的なシチュエーションでは大体何を言っているかくらいは予想がつくけど、予想外のことを言われたり早口で話されたり、ちょっと発音がわかりづらいと全く理解できないレベル。
それでも積極的に日本人以外の人と絡んで、カナダ現地の人や語学学校の南米、アジアの人とも沢山友達になりました。
海外生活 3~6ヶ月目の英語力
海外生活5ヶ月で、スーパーレジのアルバイトをゲットしました。
基本的なコミュニケーションをとることができましたが、まだ知らない単語や表現が多く、ゆっくり言ってくれても「単語自体知らないから結局理解できない」という場面が多かったです。
同僚1人の日本人を除き、お客も従業員も全員外国人。
お客さんとの会話も試みましたが、ネイティブが何と言っているか全くわからず落ち込むことも多かったです。
海外生活 6ヶ月〜1年目の英語力
ルームメイトのベネズエラ人と仲良くなるなど、結構踏み入った会話もできるようになりました。スーパーでネイティブのお客さんと雑談もできるようになり、お得意さんと会話したりするようになりました。以前に比べるとかなり上達したなと実感できることが多かったです。
8〜9ヶ月目あたりでカナディアンのカフェのバイトもゲットし、家、職場共に完全に日本人がいない環境を作ることができました。
しかしこの時もまだ、テレビ番組やニュースなどは完璧に理解することが難しかったです。
海外生活 1年目〜1年半の英語力
カフェでのバイトは新人も入ってきたので、新人に英語で一連の仕事内容を教えていました。
店のオープンやクローズを一人で任され、1人で店を回す時間も多かったです。
お客はほとんどカナディアンのネイティブスピーカーでしたが、対応に困ることはほとんどなかったです。たまにイレギュラーなオーダーをされたりすると聞き取れないこともありました。
スーパーのバイトでも、より気軽にお客さんや同僚とたわいもない話をできるようになり、お客さんと友達になることもありました。
海外生活 2年目の英語力
海外生活2年目はマレーシアでした。
仕事ではほとんど英語を使わなかったので、英語力は停滞。
英語力は使わないと退化していくので、せめてもの現状維持を心がけていました。
海外生活 3〜4年目の英語力
英語を多用する部署に移動することができ、英語で電話、メール対応、記録、上司への相談や報告をしていました。
初めは慣れない単語や表現で理解に時間がかかったり、ネイティブの国に電話をする時は理解できないこともありましたが、4年目に入ると社内外の英語はほぼ完全に理解できるようになり、よりスムーズにビジネス英語を使えるようになりました。
海外生活中英語上達のために行ったこと
英語は「勉強する」ものじゃない!
私の場合は単純に座学が嫌いだったし、机に向かってイディオムや単語を覚えるのが苦手だったので、とにかく外に出て人とおしゃべりしました。
特にカナダの留学+ワーホリ中にしていたことはコレです。
- 日本人とルームシェアしない
- 日本人のいない職場(少ない)で働く
- スマホの設定言語を英語にする
- カナディアン(日本人以外)と知り合えるイベントに積極的に参加する
- ボランティア団体のメンバーとしてイベント開催に関わっていた
- 座学は日本に帰ってからでもできるので、ワーホリ中は座学をしない!とにかく英語を使いまくる
- チャンスがあれば外国人とお茶する
当たり前のことに見えるかもしれませんが、留学やワーホリをしている日本人で上記の全てをやっている人はほとんどいませんでした。
それでも、中にはそれなりの英語力を身につけてた人もいたのですごいなぁと思っていましたが、私は勉強も暗記も苦手なので、とにかく外にでまくっていました。
語学学校にいた時のスタートは一番下でしたが、1年ほどすると日本人とばかり絡んでいた人の英語力は追い抜いていました。
経験した人しかわからないと思いますが、
知らない地で、日本語を一切使わずに、喋れもしない言葉だけで生きていくって、相当きついしストレスです。
だけどそれを乗り越えたからこそ、英語で楽しくコミュニケーションを取れるようになりました。
「実践のみ」で英語力を伸ばしたおかげで、ワーホリが終わっても読み書きがボロボロだったので、そこは一度日本に帰ってから頑張りました ^^;
英語を上達させるシンプルな方法
読み書きがいくらできてもコミュニケーションはとれません。
言うまでもなく読み書きもとても大切な能力ですが、「コミュニケーションツール」と考えるなら、どんどんコミュニケーションをとって、壁にぶち当たりましょう。
もし、海外で生活する予定があるまたは海外で生活しているのであれば、とにかく外に出てイベントに参加したりして、日本人以外の人と関わりましょう。
その恵まれた環境を使わない手はないです!!
日本にいる場合でも、国際イベントに参加してみたり、英会話のグループレッスンで英語を勉強している友達を作って、そこから一緒に英語関係のイベントに行ってみたりするのもおすすめです。
(実際に私は北九州に住んでいたときに、NOVAのグループレッスンをとって、かなり外国人の友達を増やしました。関連記事)
外に出て英語を話すことが不安なら、まずはオンライン英会話でおしゃべりしまくると少し自信がつきます。
「会話をする」という行為だけでも英語力は伸びますが、会話をする中で自分の言いたいことがうまく伝えられなかったり、それ故に相手バカにされたりすることで「もっとスムーズに伝えたい!!」というモチベーションになります。
入りとしてオンライン英会話はかなりオススメですので、無料体験レッスンを受けてみるといいですよ♪
オンライン英会話のレビューや、私が留学前に英会話力を伸ばした方法なども記事にしているので、ぜひ参考にしてみてください!