英語学習

英語を話せる人=国際人とは限らない。皆がしている勘違い

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これから英語を頑張ろうと思っている方、今英語の勉強を頑張っている方は
「英語が話せたらかっこいいだろうな〜」「英語話せる人ってすごいな〜」と憧れを抱いているのではないでしょうか?

外国人が困っているときや道を聞かれたとき、サラッと英語で会話ができるとかっこいいですよね。
英語を話せる男性が、女性にモテるのもわかります。

しかし!

「英語が話せる」ということに対して過剰なイメージや、誤った印象があるのも事実です。

私は昔、日本社会にどっぷりつかった「ザ・典型的な日本人」でした。
ブラック業界を5年経験した後に英語の勉強を始め、世界に飛び出し20カ国以上を経験、海外2カ国に在住した中で、英語を話す日本人をたくさん見てきました。
ですが、「英語話せる=世界を見ている人」ではなく、本当の意味で国際人はかなり少数です。

この記事では、

・本当に国際人(グローバル)になるってどういうことなのか?

・英語を勉強する根底として忘れてはならないこと

について解説します。

英語を話すが本当の国際人ではない日本人が山ほどいる

英語を話せるようになると海外の人とコミュニケーションをとることができるし、英語の情報もどんどん入ってくるので一気に世界が広がり、「グローバルな人間になった」と勘違いしてしまいがちです。

実際に私が英語を話せるようになって、初めて外国人の友達ができたときや、カナダに住み始めたときもそうでした。

他人から見れば、英語を話せて海外で生活して、働いて、外国人の友達がいて、いろんな文化に触れているからすごいなぁ…という立場でした。
がしかし、1年半のカナダ生活を終え、東南アジアに転職したとき、

「全然、世界を見れてなかったな…」

と感じました。

当たり前に英語を話す日本人と関わる機会も多いですが、かっこよく英語を話すことに一生懸命で、大切なことを忘れてしまっている人が沢山います。

過去の自分を含め、そんな人の特徴をあげてみました。

日本の常識を外国、外国人に求める

外から見ると日本は「異質」ともいえるくらい、かなり独特な文化を持った国です。
驚くほどサービスが丁寧だし、物の品質もいい、「お客様は神様」という言葉があるくらい接客も丁寧です。

言い方を変えると、全てにおいて「異常」「過剰」です。

その日本基準を、海外旅行や海外生活に求める日本人が沢山います。

「日本だったらありえない!」

と、驚いて受け入れる分にはいいのですが、こちらの常識を外国人に求めるのはタブーです。

正直外国人からしたら「また日本人が細かいことピーピーいってるわ」くらいですし、 「Here is not Japan」と言われて終わりです。

日本人はかなり細かい

という自覚を持っておきましょう。

世界には多文化の人が共存していると認識してない

世界には195カ国の国と文化があります。
文化が違うので、常識や考え方、人の気質が違って当たり前ですが、それを理解していない人も多いです。

日本は単民族なので「みんな一緒が当たり前」の雰囲気が強いですが、ニューヨークやトロント、マレーシアなど異住民が集まる場所は全く違います。

わかりやすい例でいうと、インド系の人は比較的部屋が汚いことが多いです。
これは差別や偏見ではなく「綺麗にピカピカする」という日本人にとって当たり前の文化がないだけで、その人が悪い人間というわけではありません。

多民族国家の人たちを見ていると、「違う」ということを前提に、争うわけでも、とやかく言うわけでもなく上手に共存しています。

文化が違って当たり前なので、合わないからといって嫌いになったり侮辱するのではなく、付かず離れずの距離を保てばいいのです。

世界=欧米だと思っている

これは、日本人の英語話者の過半数を締めるのではないでしょうか?

外国人=白人 をイメージする人が多いかと思いますが、中国、韓国、インド人だって「外国人」です。

欧米とは本来「北米、南米、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド」を指しますが、その意味さえ知らずに、ひとまとめにして「欧米は〜だ」と語る日本人は多いです。

世界は、欧米だけでなく、アジア、アフリカ、中東(その他の島々)で構成されてるので、お隣の韓国や中国、東南アジア、また中東やアフリカに目を向けずにグローバルは語れません。

欧米以外のことが視野に入っていない

かつて私もそうでしたが、欧米に行くこと、欧米人と関わること意外全く視野に入っていない日本人も多いです。

カナダの語学学校に行ったときすごく感じたのは「日本人や韓国人留学生は、やたら白人の生徒と写真を撮りたがる」ということでした。
アジア人への白人コンプレックスは強いので、「白人の友達を作ること、白人と撮った写真をSNSにあげることでステータスになる」という考えはわかりますが、あまりそれをやると友達が減ります。

そもそも英語を話せるようになりたい理由は「たくさんの人とコミュニケーションを取りたい」「いろいろな情報を取れるようになりたい」などが多いはずなので、欧米以外を避けていると本末転倒になってしまいます。

アジア諸国を見下している

一般的に、日本人と会話をしていると「中国や東南アジアは下、欧米は上」と感じる発言が多いです。
最近は「Japan」というだけでブランド性があるので、ノッポになって欧米以外のアジア諸国を見下してしまうのでしょうか?

これは国際人(グローバル)うんぬんではなく人間性の問題かもしれませんが、そういう日本人は本当に多い。

欧米人もアジア人も、中東の人もインドの人も、良い人は良い人だし、悪い人は悪い人です。

英語が話せても、全員を「一人の人間」としてフラットに見れないようであれば、英語を話せるメリットが半減するかもしれません…。

かっこいい英語とは?発音だけいいのはむしろダサい

英語を話す=多文化の世界に飛び込む

という心構えができたら英語の勉強です!!

英語を全く話せない人からすると、発音がいいだけでかなりカッコよく見えます。

ですがこれがトリッキー。

しかし実際は、発音だけよくて実際は全内容がない、超簡単な単語や文法しか使っていない英語話者はちょっと張りぼてっぽい感じになってしまいます。

もちろん、最低限英語として伝わるだけの発音は必要ですが、発音の良さと英語力は比例していません。

日本人はよくインド人の英語を少しバカにして「あいつら訛りヤバイ」とか言いますが、日本人も結構訛りヤバイです笑

しかも、インド人は英語を母国語としたネイティブなので、大半の日本人の100倍英語力が高く、世界的に活躍しています。

英語を話すことの本質を大切にしましょう。

英語を話す目的が何なのかをいつも考える

「英語を話せるようになりたい!」という目標の先にある目的は何でしょうか?

英語を勉強するなら、本質を常に忘れず頭に入れておくことが大切です。

誰しもが、その一つとして「コミュニケーションをとりたい」という目的があるはずです。

  • 海外旅行で英語を使いたい
  • 外国の友達を作りたい
  • 英語を使ったビジネスの場で活躍したい

どのくらいのレベルの英語を話せるようになりたいかは人によって違うので、勉強方法も変わってきます。

この3つのうち、1、2番目を目指すなら、友達を作る、海外旅行で英語を使う程度なら、「伝わればOK」。
中学英語の基礎があれば、それ以上の正しい文法や膨大な量の単語は必要ありません。とにかく会話ができれば、あとは実戦で覚えていけば良いのです。

TOEICに時間を費やすのは遠回りなので、試験対策をする時間があるのなら、中学英語3年間の文法と単語を復習し、外国人と英語で会話をしまくりましょう。

外資や英語を使う仕事につくことを目標としている方の場合は、TOEICか英検が必要になってくるので、資格ゲットも頑張りましょう!!

TOEICの点数と英語コミュ力は無関係

ビジネスで英語を使いたいなら、TOEICはとても役に立ちます。
そもそも採用までにTOEICスコアという物差しを持っておく必要があるので大切です。
しかし、TOEICは一般的に「試験対策」なので、会話の中でとっさに文章を作って喋る能力とは全く違います。
英語でコミュニケーションを取るようになるためには、英会話の練習が必要です。

日本に住んで、日本語を流暢に話す外国人でも日本語の読み書きができない人はたくさんいます。
彼らは日本語ネイティブの私たちと何の隔たりもなくペラペラおしゃべりするのですが、読み書きは平仮名くらいしかできません。
それほど、読み書きと会話力は別物なのです。

もちろん、リアルに英語を使う場面でもTOEICで覚えた単語や文法はかなり役立ちますので絶対に無駄はありません!
ですが、TOEICテストのようにわかりやすく話してくれるネイティブは英語の先生くらいしかいないということを認識しておきましょう。

会話をすることが大切

面と向かってコミュニケーションを取りたいなら、とにかく英語で会話をすることが大切です。はやく外国人と会話ができるようになりたいのなら、スコアを取ることより実践練習をすることを考えましょう。

英会話はちょっと高額なので、国際イベントに参加してみたり、オンライン英会話でコミュニケーションをとる練習をすれば、外国人と話すことに慣れます。
話してみて、うまく伝えられないところがあれば悔しくてそれが更に英語力をあげる糧となるし、前よりもスラスラ話せるようになったら、それもモチベーションになります。

「語学」の勉強自体が好きな人でない限り、机に向かってひたすら勉強する退屈さは私がよく知っています…^^;

会話をすることでモチベーションキープにもつながります!

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